「……俺が中に入ってプロジェクター取ってくるから、あさひちゃんはそこで待っといて?」
目をそらしながら、うなずく。
葛西くんが中に入ってドアが再び閉まったあと、そっと長いため息をこぼした。
……瑞季くんも一緒。
女の子と、遊んでる。
「──おまたせ」
1分もかからず戻ってきた葛西くん。
葛西くんの腕の中には、プロジェクターと、ホワイトスクリーン。
「片方持つよ?」
と声をかければ、
「いや大丈夫だよ、俺ひとりで」
にっこりとした笑顔で断られた。
「でも、私だって化学係」
「でもこれ、あさひちゃんには重いかも」
「そんなに非力じゃないよ私」
半ば強引にホワイトスクリーンを奪い取った。
たしかに長くはあるけど、持てない重さじゃない。
「……あさひちゃんて、よくわからない子」
「え?」



