「中瀬ー、葛西ー、ちょっと来て」
皆が席につき始めた頃、いつもより少し早くやってきた白井先生に前に呼び出された。
室内には県外から来たと思われる先生方がすでに10人ほど並んでいる。
葛西くんが席を立ったあと、少し距離を置いて追いかけた。
ふと視線を感じて何気なくそこに視線を移すと、瑞季くんがいた。
いつもならすぐに反らして無視するはずなのに、真っ直ぐに私を見ている。
ドク、と心臓が鳴る。
こちらから反らそうにも、タイミングを見失ってしまった。
……というより、その視線にとらえられて動けない。
「──あさひちゃん?」
葛西くんの声にハッとして前を向く。
「ごめんっ、すぐ行く」
「……」
急いで駆け寄ると、なぜか顔を近づけられた。



