幼なじみのフキゲンなかくしごと






次の時間が化学の研究授業ということで、10分早めに終わった数学。


友香ちゃんと一緒に廊下に出ると、数歩先に瑞季くんと美結ちゃんの背中が並んでいた。


瑞季くんの隣にいた山崎くんは後ろを振り返ったかと思うと、歩幅を縮めてさりげなく私の隣に立つ。




「あいつの家に泊まったんだって?」

「あ、うん」



相手が山崎くんだから隠す必要もないかなと思って首を立てに振る。


そんな私を見て神妙な顔つきになると、しばらく黙り込んでしまった。


数秒後、



「……誤算」


と、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声が耳に届いた。