上半身を起こした瑞季くんが自分のベッドを指さす。
ゆっくり近づくと、「そこの台に置いといて」と指示された。
言われたとおりに、ベッドの隣にある小さなテーブルにおかゆを置いて遠慮がちに瑞季くんを見つめる。
「えっと……熱は計った?」
「38度」
「やっぱり高いね……おかゆ食べれる?」
「腹は減ってないけど、生駒さんがせっかく作ってくれたからあとで食う」
「そっか……わかった」
聞いたことに対して、素直な返事が返ってくることが新鮮に感じた。
熱があるからか、普段より口調がずいぶんと優しくて鼓動が早くなる。



