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おかゆのおぼん左手だけに移して、右手で2回ドアを叩くと、私の家より固くて丈夫そうな音がした。
少し待ってみても返事はなくて、静かに開けてみる。
真っ暗だと思っていた室内は薄く明かりがついていて、ぼんやりと全体が見渡せた。
「入っていいなんて言ってないけど」
眠ってると信じ込んでいた瑞季くんの声にうっかりおかゆを落としそうになる。
「ごめんなさい……えっと、おかゆ持ってきた」
「……そう」
「……」
「なんで突っ立ってんの。持って来たからには、ちゃんとここまで運んでこいよ」
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