幼なじみのフキゲンなかくしごと


そう言うと、また恥ずかしそうに笑う依吹くん。


兄弟にしては顔つきはあまり似てない方だと思うけど、笑ったときの雰囲気は瑞季くんそのもので。



学校での貼り付けたような笑みとは違った、遠い日の、瑞季くんの笑顔を思い出した。




「どうしたの? 元気ないね。
……あさちゃんも具合悪い?」


「えっ? あ、ううん。大丈夫。ただ……」


「……ただ?」



心配そうに首を傾げながらのぞき込んでくる真っ直ぐな瞳に、不思議と心が溶かされたような気分になる。




「瑞季くん、私がこの家にいること不愉快に思ってないかな」


「えっ? なんで?」


ほんとうにキョトンとした様子でさらに首を傾げる依吹くん。