幼なじみのフキゲンなかくしごと





「ありがとう あさちゃん。来てくれて」



久しぶりに会った依吹くんは想像よりもずっと大人びてて驚いた。


最後に会ったのは確かに依吹くんがまだ小学生の時だから成長するのはあたり前だけど、雰囲気とか、中学生にしてはかなり落ち着いてる方だと思う。



やっぱり名家のご子息は、その辺の教育も厳しいのかもしれない。



だけど、私を「あさちゃん」って呼ぶところとか、にかんだように笑うあどけなさはまだ残っていて、懐かしさと同時にどこかほっとした気持ちになる。




「兄ちゃん、シャワー浴びて休むって言ってた。あとで部屋におかゆ持ってってくれると嬉しい……生駒さんが作ってくれたやつ」


「うん、わかった」


「……ほんとにありがとね。親も仕事でいないからさ、あさちゃんが来てくれてなんか安心した」


「ううん。私も久々に依吹くんに会えて嬉しいよ」