ちらりと瑞季くんを見ると、「先に乗れ」と目で合図してくる。
「お二人ともそんなに濡れられて……言ってくだされば校門まで向かいましたのに」
「学校周辺は勘弁してって言ってるでしょう。目立つからいやなんだ」
「ですから公立は、よされた方が良いとあれほど……」
「……」
少し困ったように笑いながら生駒さんがため息をつく。
「……タオル、よろしければお使いください」
差し出された真っ白なタオルを受け取って、恐る恐る中に足を踏み入れた。
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