年は……30代前半に見えるけど、
数年前と何も変わらない印象で。
……はっきり言って年齢不詳。
「体調の方はいかがですか」
「別に平気」
「……あまり無理なさらないでくださいね。金曜ですし、休まれてもよかったのでは?」
「だから、休むほどひどくないって」
瑞季くんが疲れたように肩からおろしたカバンを、生駒さんが丁寧に受け取る。
「あさひ様もお荷物お預かりしますよ」
「あ、ありがとうございます……」
戸惑いながらぎこちない手つきで差し出した。
「ささ、お二人とも中へどうぞ。雨で冷えたでしょう。あったかくしておりますよ」



