柊くんは私のことが好きらしい


「えと、あ、今度みんなで食べに来てくれると嬉し、」


どーん!と予感的中すぎる体当たりを食らった私はふっくんにぶつかり、小鷹くんまで巻き込み、咲に「ドミノか」と笑われた。


「メグあたしのも食べてーっ」

私が食い散らかしてやりたいくらいなんですけどネッ!!


大丈夫?と私に声をかけてくれたあと、柊くんは何か言いたげに横居さんと向き合う。


「……横居さあ」

「だってあたしが1番最初に渡したかったのに、高遠ちゃんが抜け駆けするから! あたしのだって食べてくれてもいいじゃん!」

「いや、うん……食べないとは言ってないけど。危ないだろー」


ていうか私もまだ渡せてないんですけど……なんだろうこの、扱い慣れ切った会話。


「あとで食べるから。机にでも置いといてくれれば、もらうから」


落ち着けと言いたげな柊くんに、横居さんは小さな子供みたいにムスッとしている。


ふたりっていつも、こんな感じなのかな。


「いらないなら、いらないって言えばいいじゃん! そういう気遣いはね、逆に傷付くんだからっ」

「ええ……腹減るし、気遣いとかじゃなくて、くれるなら有難く食べるけど」

「またそうやって! メグは誰にでも優しいから、勘違い女子を生むんだよ! そのまま高遠ちゃんに嫌われろ!」

「おま……っ縁起でもないことを」

「なんならあたしのせいでギクシャクしちゃえっ」