「・・・私、昔にこの川で男の子と犬の鳴き声を聞いたんです。その声を頼りに、日が暮れてもずっと探し続けて、そして一匹の犬を見つけたんです。その犬の名前が・・・・」 「「クロちゃん」」 先輩と声が重なった。 まさかだとは思うけど・・・。 胸がざわめく。 「・・・・久しぶりだな。紬。」 「・・・・唯月くん・・・・。」