幻界___


「母よ、奏太は?」

「帰ってくるなりいきなりなんですか?
奏太さんなら、今治療を受けて眠っています。生命力が弱っているので暫くは眠ったままだと聞いています。
天界の王、良くおいでくださいました。
落ち着かれるまでご緩利としてください」

「済まぬ、リアムの奴が……」

「そのお話は落ち着いてからにいたしましょう?結月、ムーンちゃんが奏太さんを見ています。あなたも行きなさい。ルー君も」

「ルー君て……もう大人です、ルーカスとお呼びください」

「あら!しばらく見ない内にしっかりしたのね。貴方もゆっくりしていってね」

ありごとうございますと、お礼を言い、結月について奏太の元へと行く。