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社内に戻って、誰に話すより先に脳内で考えていたことを資料にまとめる。
私の場合、話すよりもこのほうが確実に漏れもなく確かだからだ。
小一時間で仕上げて三浦さんに見せると、彼女はちらりと社内を見渡して、「うーん、ふたりかな」とつぶやく。
そして、春に昇進したばかりの渡辺部長をを手招きした。
「渡辺部長ー。ちょっと相談があるんですけど」
「ん? どうした三浦」
さわやかな笑顔で寄ってくる部長。
この場合、部下である私たちが行くもんじゃないんだろうか。
部長を呼びつけて平然としていられる三浦さんが凄い。
彼女に怖いものなどあるのだろうか。
「トレンドハウスの件。和賀さんリーダーにするつもりなんですけど、構成メンバーをどうしようかなと思って」
「新人いれるか?」
「んー、和賀さん自身が不安感じてるようなので、慣れた子入れたほうがいいでしょうね」
首脳陣が仕事に対する見解を展開していくのを、見ているのはなかなかに壮観だ。
こうしてみると三浦さんって判断力に優れているんだよな。
部長が出していく案を瞬時に判断して答えていく姿を見ていると、果たしてどっちが部長なんだかという気がしてくる。
「じゃあ、和賀さんところはふたりつけます。神谷さんと川西さん。今からだと……そうね、十六時ごろから集まって打ち合わせしましょう」
「あ……はい」
「なに? なんか問題ある?」
神谷さんと川西さんは、美波ちゃんと仲良くしていた同期で、私へはアタリのキツイふたりでもある。
正直、自分を嫌っているだろうなって人と話すのはすごくハードル高いんだけど、仕事に私情をはさむのもなんだしなぁ。
社内に戻って、誰に話すより先に脳内で考えていたことを資料にまとめる。
私の場合、話すよりもこのほうが確実に漏れもなく確かだからだ。
小一時間で仕上げて三浦さんに見せると、彼女はちらりと社内を見渡して、「うーん、ふたりかな」とつぶやく。
そして、春に昇進したばかりの渡辺部長をを手招きした。
「渡辺部長ー。ちょっと相談があるんですけど」
「ん? どうした三浦」
さわやかな笑顔で寄ってくる部長。
この場合、部下である私たちが行くもんじゃないんだろうか。
部長を呼びつけて平然としていられる三浦さんが凄い。
彼女に怖いものなどあるのだろうか。
「トレンドハウスの件。和賀さんリーダーにするつもりなんですけど、構成メンバーをどうしようかなと思って」
「新人いれるか?」
「んー、和賀さん自身が不安感じてるようなので、慣れた子入れたほうがいいでしょうね」
首脳陣が仕事に対する見解を展開していくのを、見ているのはなかなかに壮観だ。
こうしてみると三浦さんって判断力に優れているんだよな。
部長が出していく案を瞬時に判断して答えていく姿を見ていると、果たしてどっちが部長なんだかという気がしてくる。
「じゃあ、和賀さんところはふたりつけます。神谷さんと川西さん。今からだと……そうね、十六時ごろから集まって打ち合わせしましょう」
「あ……はい」
「なに? なんか問題ある?」
神谷さんと川西さんは、美波ちゃんと仲良くしていた同期で、私へはアタリのキツイふたりでもある。
正直、自分を嫌っているだろうなって人と話すのはすごくハードル高いんだけど、仕事に私情をはさむのもなんだしなぁ。



