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"暴走族なんてみんな一緒"
そう思われたことが悔しくて
……そう思わせてしまったことが悔しくて
俺は桜子ちゃんを追うことができなかった。

せっかく、やっと仲良くなれると思ったのに……


「………快斗、あいつなんかあったのか?」


「蓮………
………隼斗もよーく聞けよ。

…桜子ちゃんの兄貴、暴走族に殺されたんだよ。
桜子ちゃんが暴走族の暴走に巻き込まれそうになったのを兄貴が庇って死んだ。

だから桜子ちゃんは不良も暴走族も嫌いなんだよ。
………だけど、嫌いなのにここにはいてくれた。

やっとまともに俺と話してくれるようになったのに
………隼斗のせいで…」


「ならちょうどいいんじゃねーの。
あいつが嫌いなんだから無理してここ連れてくる方が間違ってるだろ。」


「は?」


「あんな堅物、ここにはどう考えたって合ってねーだろ。
くそ真面目すぎて会話にすらなりゃしねーよ。
もう連れてくんなよ、快斗。」


「………調子乗ってんなよ隼斗」


「調子乗ってんのはそっちだろ?快斗。
言っとくけど、ここの副総長は俺だ。
ここのことは俺の方が決定権があんの、忘れんなよ。
やり方が嫌ならやめろよ。」


「隼斗!」


こいつをぶん殴ってやろうかと思ったとき、蓮の声が聞こえてハッとした。


「落ち着けよ。
お前らが言い争ってどうすんだよ。」


「………悪い。」


俺は隼斗に謝ってソファへ座った。