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━━━土曜日、放課後


「ちゃんと誘いなよー?」


「わ、わかってるよ…」


帰りのSHRが終わってから、私は暁斗くんと少しお喋りをしていた。

たまたまトイレ出たところで会ったから。


「で、出来れば告白まで頑張ってね。」


「……それは相当レベル高いんだけど。」


そしてあんなに仲良しなのに、莉奈とまだ遊んだことがない暁斗くんは今日、莉奈を誘う。

……たぶん。


でも今日莉奈にはなにも予定がないことはちゃんと確認済み。
きっと暁斗くんが誘えば莉奈は一緒に遊びに行くはずだから。


「あー、ちょっと待って。
まだ心の準備が…」


……なのに、肝心な暁斗くんがこれじゃあね。


「もー、快斗変に思うじゃん。
最近暁斗くんといるとすぐ不機嫌になるし。」


「そ、そうなんだけど…」


「しかも連休まであと1週間もないんだし。
早く言わないと莉奈も予定入れちゃうよ?

今日遊びに誘って、告白して、連休はデートの約束。
しなきゃいけないこといっぱいあるんだから頑張りなさい。」


「……はい。
はい。……そうなんだけどさ…」


もー、私行っちゃうけど。
快斗怒るもん。

怒った時の快斗の迫力やばすぎるから怒らせたくないんだけど。
暁斗くんならその気持ち、わかってくれるでしょ。