「うわ、うまそう~!!」


「見てるだけでよだれが出てきたっ」



ここのお店は、目の前の鉄板で店員さんがお好み焼きを焼いてくれるんだけど、男子たちはそれを食い入るように見つめ、もう待ちきれない様子。


もちろん、私たち女子だってお腹がペッコペコ。



「ねぇ、美月。たこ焼きはどうなったの?」



私の隣の席に座っている愛美が聞いてくる。



「そうだよ、おまえらたこ焼き買いに行ってくれてたんじゃなかったのかよ?いつまでも帰って来ないから迷子にでもなったんじゃないかって、みんなで心配してたんだぞ?」



愛美の隣に座っているタケルくんも口を挟んでくる。



「美月ちゃんにラインも電話もしたんだけど繋がらなくて……」



菜乃花にも心配かけちゃってごめんね?