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「夏休みの宿題って、どうしてもコツコツできなくて最終日に泣きながらやるんだよね……」

発端は、柑奈のそんな言葉。

じゃあうちで一緒にやる?なんて誘ったのに、クーラーが壊れていたのは予想外だった。



暑くて集中できない。

……いや、集中できないのは暑さのせいじゃないんだけれど。



隣で一生懸命シャーペンを走らせている柑奈は、なんだかいつもより気合の入った服を着ていて。


ひらひらとした短いスカートからは白い脚がのぞく。

オフショルダーなんて着ているから、白くて華奢な肩が見える。


きっと柑奈にそんなつもりはなくて、ただ俺が勝手にドキドキしているだけなんだけど。




潤んだ瞳で

「からかっただけ……?」

なんて首をかしげる柑奈に、滅茶苦茶にキスしたくなって、必死に理性を働かせた。



「……さあね」



なんて格好つけて余裕ぶったけど、頼むから可愛いことばっかりしないでほしい。



「(……我慢できなくなったらどうするんだよ……)」