「……で、どこだっけ?」 「6ページの3個目!」 「そこはこの公式使うんだよ」 面倒くさそうにしながらも、丁寧に教えてくれる唯くん。 スラスラと私のノートに、綺麗な文字を書き込んでいく。 もしかしたら先生よりもわかりやすいかもしれない説明に、なるほど!と頷く。 暑いって文句言いながらも、ちゃんと丁寧に教えてくれる。 そういうところ、1年経っても変わらず優しい。