ケダモノ、148円ナリ

 っていうか、私を巻き込まないでください、と思っていると、

「お前は研修期間中だし、総務系は基本、残業はない。
 ……ことになっている。

 俺も早く帰るから、何処かで待ち合わせよう」
と言ってきた。

「えっ?」

「ベッドを買いに行くと言っただろう」

「ほ、本気ですか?」

「明日は人事部主催で、お前らの同期会があるからな。
 今日行こう」
と貴継は相変わらず強引に言ってくる。

「幸い、お前は仕事を覚えさせるのに、手がかからないから」
と嘘か本当かわからないことを言ったあとで、

「今あるベッドは、稲本顕人に送り返してやれ」
と言う。

「いや、おにいさまもいらないですよ。
 海外に行かれるのに」

「そういえば、あの男、何処へ行くんだ?」

「知りません。
 もふもふの毛皮を来て、ピラミッドの前で、ニーハオと言っていました」

 なんだそれは、と言われ、
「私の妄想です」
と言うと、

「妄想にしても、とりとめなさすぎだろ」
と言われてしまう。