「でも、貴継さんは笑っていてください。
笑ってる貴方が好きなんです。
……ま、貴方の場合、高笑いが多いですけどね」
と言ってやったのだが、貴継は、
「やっと好きって言ったな」
と目を閉じ、笑う。
どきりとしてしまう笑みだった。
たまに見せるやさしげな表情。
だが、貴継は、そのまま明日実の上に乗ってこようとする。
「こ、此処は嫌ですっ」
「いや、もう無理だ。
お前ももう、痛いとか怖いとか言わずに諦めろ」
「痛いのも怖いのも嫌ですよーっ」
「じゃあ、一生、そのままで居るつもりかっ」
と怒られる。
明日実は迷いながらも、
「でも、さっき……どうせ痛くて怖いのなら、貴継さんがいいな、とは思いました」
と赤くなりながらも言う。
あのとき、もし、もう一度、貴継に会えるなら、これだけは伝えなければと思っていたのだ。
オーバーな、と思われるかもしれないが、実際、顕人の変貌具合に、殺されるんじゃないかと思っていたから。
笑ってる貴方が好きなんです。
……ま、貴方の場合、高笑いが多いですけどね」
と言ってやったのだが、貴継は、
「やっと好きって言ったな」
と目を閉じ、笑う。
どきりとしてしまう笑みだった。
たまに見せるやさしげな表情。
だが、貴継は、そのまま明日実の上に乗ってこようとする。
「こ、此処は嫌ですっ」
「いや、もう無理だ。
お前ももう、痛いとか怖いとか言わずに諦めろ」
「痛いのも怖いのも嫌ですよーっ」
「じゃあ、一生、そのままで居るつもりかっ」
と怒られる。
明日実は迷いながらも、
「でも、さっき……どうせ痛くて怖いのなら、貴継さんがいいな、とは思いました」
と赤くなりながらも言う。
あのとき、もし、もう一度、貴継に会えるなら、これだけは伝えなければと思っていたのだ。
オーバーな、と思われるかもしれないが、実際、顕人の変貌具合に、殺されるんじゃないかと思っていたから。