なにかちょっと、顕人が可哀想な気がするが、と思っていたが、
「顕人から得た教訓よ。
他の女に気が向いてる男は、二度と選ばない」
と言い出した。
「そうだったんですか?
意外ですね。
おにいさまが、そういういい加減な方とは思いませんでしたが。
……いてて」
何故だろう。
鼻をつままれてしまった。
鏡花はグラスを手に、
「あのロリコンめ」
と呟いている。
「まあ、顕人に、まるきり気持ちが残ってないかって言うと、ほんとは嘘になるけどさ」
と爆弾発言をしたあとで、
「で、あんたそれ、まさか、婚約指輪だなんて言わないわよね」
と訊いてきた。
「そんなんじゃないですけど。
でも、大事な指輪です。
貴継さんのお父様が勧めてくださって、貴継さんが買ってくださって」
あの屋敷ではめてくれた。
貴継さんの大事なあのお屋敷で――。
「顕人から得た教訓よ。
他の女に気が向いてる男は、二度と選ばない」
と言い出した。
「そうだったんですか?
意外ですね。
おにいさまが、そういういい加減な方とは思いませんでしたが。
……いてて」
何故だろう。
鼻をつままれてしまった。
鏡花はグラスを手に、
「あのロリコンめ」
と呟いている。
「まあ、顕人に、まるきり気持ちが残ってないかって言うと、ほんとは嘘になるけどさ」
と爆弾発言をしたあとで、
「で、あんたそれ、まさか、婚約指輪だなんて言わないわよね」
と訊いてきた。
「そんなんじゃないですけど。
でも、大事な指輪です。
貴継さんのお父様が勧めてくださって、貴継さんが買ってくださって」
あの屋敷ではめてくれた。
貴継さんの大事なあのお屋敷で――。



