ケダモノ、148円ナリ

「それでもまだ、駄目だと言うのなら、何故、しては駄目なのか。理由を述べよ」

「は?」

「箇条書きで5つだ」

「就職試験ですかっ、これはっ」

「はい。

 5……

 4……

 3……

 2……

 1……」

 ええっ? とよく考えたら、別に従わなくてもいいのに、慌てふためいたとき、また携帯が鳴り出した。

「顕人だろっ。
 出なくていいっ」

 くそっ、やっぱり着信拒否にしとくんだった、と言うので、
「なんでしなかったんですか?」
と訊くと、

「いや、なんだか、顕人の悲しげな顔が浮かんでできなかった」
と言ってくる。

「貴方、たぶん、おにいさまより、人がいいですね……」
と言いながら、携帯を取りに行こうとすると、腕をつかまれた。

「この状況で半裸でかけ直すとか、お前、どんな変態だっ」

 電話がつながっても、俺はやめないぞ、とロクでもないことを言い出す。

 携帯じゃなくて、バーナーを取ってこようかな、と思った。