「食べてからよ」
「もう食べたよ。
喉乾いたー」
……味が濃いからでは、と思っていると、鏡花は振り返り、茶碗をさげていた夫に、
「あなた、学(まなぶ)たちにジュース」
と命令していた。
はいはい、と孝司は文句を言うでもなく、それに従っている。
子どもたちがそっちに行くと、鏡花がぼそりと言ってきた。
「つまんない女と結婚したら許さないと言っておいたはずなのに、なんでこうなるのよ」
「しょうがないだろ。
俺の意志なんて入る余地なかったんだから」
食事が終わったあと、顕人が持ってきたケーキをみんなでテレビの前のローテーブルで食べた。
痴情のもつれに寄る事件を見ながら、
「……殺人か」
と呟いた顕人を、ビクついた顔で鏡花が見る。
完全に警戒している顔だった。
そんなに今の自分はまずいだろうかな、と思う。
まあ、勝手に明日実の部屋に入り込んだ時点でかなりだとは思うが。
それにしても……
なんであっさり、あんな男を見つけてくるのやら。
「もう食べたよ。
喉乾いたー」
……味が濃いからでは、と思っていると、鏡花は振り返り、茶碗をさげていた夫に、
「あなた、学(まなぶ)たちにジュース」
と命令していた。
はいはい、と孝司は文句を言うでもなく、それに従っている。
子どもたちがそっちに行くと、鏡花がぼそりと言ってきた。
「つまんない女と結婚したら許さないと言っておいたはずなのに、なんでこうなるのよ」
「しょうがないだろ。
俺の意志なんて入る余地なかったんだから」
食事が終わったあと、顕人が持ってきたケーキをみんなでテレビの前のローテーブルで食べた。
痴情のもつれに寄る事件を見ながら、
「……殺人か」
と呟いた顕人を、ビクついた顔で鏡花が見る。
完全に警戒している顔だった。
そんなに今の自分はまずいだろうかな、と思う。
まあ、勝手に明日実の部屋に入り込んだ時点でかなりだとは思うが。
それにしても……
なんであっさり、あんな男を見つけてくるのやら。



