「俺が居るのに早くから気づいていたんだろう?
すぐ言えばいいのに、君も人が悪いな」
と顕人は言う。
いや、どっちがだ、と貴継は思っていた。
「気付いていたのなら、さっさと息の根を止めにくればいいのに。
おかしな真似をしていたぶって」
まあ、確かに、百物語が始まったときには、生きた心地がしなかったろうな、と思う。
自分としては、暗くなったタイミングで、そうっと逃げてくれてもよかったのだが。
「生殺しにして脅すとか。
君が今、お宅の社長にしてるのと同じだな」
調べたんだよ、と顕人は言う。
「お父さんが現社長に追い出された恨みがあるのかもしれないが。
ああいうやり方はよくないと思うが」
といきなり説教を始めた。
いや、お前、家に黙って入り込んだ詫びとか、説明はないのか。
根っからの長男体質だな、と思う。
年下で間違った行動をとっている人間を見ると、とりあえず、世話をしたり、説教したくなるようだ。
すぐ言えばいいのに、君も人が悪いな」
と顕人は言う。
いや、どっちがだ、と貴継は思っていた。
「気付いていたのなら、さっさと息の根を止めにくればいいのに。
おかしな真似をしていたぶって」
まあ、確かに、百物語が始まったときには、生きた心地がしなかったろうな、と思う。
自分としては、暗くなったタイミングで、そうっと逃げてくれてもよかったのだが。
「生殺しにして脅すとか。
君が今、お宅の社長にしてるのと同じだな」
調べたんだよ、と顕人は言う。
「お父さんが現社長に追い出された恨みがあるのかもしれないが。
ああいうやり方はよくないと思うが」
といきなり説教を始めた。
いや、お前、家に黙って入り込んだ詫びとか、説明はないのか。
根っからの長男体質だな、と思う。
年下で間違った行動をとっている人間を見ると、とりあえず、世話をしたり、説教したくなるようだ。



