貴継はキャンディさんを見つめたまま言ってくる。
「俺の父親は不治の病にかかって自分の会社を追い出され、死んだんだ」
「そんな、病気の人を追い出すなんて……」
「ボンクラという病だ」
えーと……。
「俺の父親は、ボンクラという病にかかって死んだ。
死んで、アシカに生まれ変わったんだ」
さあ、挨拶しろ、明日実、と言ってくる。
貴継は明日実をキャンディさんに手で示し、
「お父さん、ふつつかな嫁ですが」
と紹介し始めた。
「待ってください。
何故、ふつつかと決めつけるんですか」
まだ嫁にもなっていないのにっ、と言うと、
「ふつつかは嫁の枕詞だろう」
と言う。
「娘のじゃないですか?
いや、貴方、今、全国のお嫁さんを敵に回しましたよっ。
私じゃなくても、誰も貴方のところになんて、お嫁に来ませんよっ」
と言い返すと、アシカの側に居た飼育員さんが笑い出す。
年はいっているが、かなりの男前だ。
「俺の父親は不治の病にかかって自分の会社を追い出され、死んだんだ」
「そんな、病気の人を追い出すなんて……」
「ボンクラという病だ」
えーと……。
「俺の父親は、ボンクラという病にかかって死んだ。
死んで、アシカに生まれ変わったんだ」
さあ、挨拶しろ、明日実、と言ってくる。
貴継は明日実をキャンディさんに手で示し、
「お父さん、ふつつかな嫁ですが」
と紹介し始めた。
「待ってください。
何故、ふつつかと決めつけるんですか」
まだ嫁にもなっていないのにっ、と言うと、
「ふつつかは嫁の枕詞だろう」
と言う。
「娘のじゃないですか?
いや、貴方、今、全国のお嫁さんを敵に回しましたよっ。
私じゃなくても、誰も貴方のところになんて、お嫁に来ませんよっ」
と言い返すと、アシカの側に居た飼育員さんが笑い出す。
年はいっているが、かなりの男前だ。



