・
:
☆
夏休みを目前にして、いきなり侑月が学校へ行けなくなった。
謎の病。
お腹が痛い、からはじまった。
いつも元気いっぱいで、ほとんど病気をしたことがなく、幼稚園、小学校と皆勤賞だった末娘。
その突然の体調不良に、家族は当然あわてふためき、甘えんぼうの末っ子がかわいくて仕方ないお父さんなんかは「仕事を休むから病院へ行こう」なんて言いだす始末。
でも、家族が父親をなだめる前に、その申し出を拒否したのは侑月本人だった。
「ただおなか痛いだけだよ。だから、学校休んで、寝てたらなおる」
言葉通り、侑月はその日のうちにしっかり回復して、夕食はもりもり食べられるようにまでなっていた。
――だけど、また翌日。
「おなか痛い、きょうもお休みする」
起きてくるなり半泣きでそう訴えた侑月が、仮病を使っているとはとうてい思えない。
お母さんもお父さんも心配して、きょうこそ病院に、と提案したけど、侑月はまたそれを拒否したのだった。
もしや、夏バテ?
今年から中学生になり、急に授業が長く、難しくなったりして、侑月のまわりも環境が変わったことが大いにあるはず。
わたしも、中学時代は小学生のころと比にならないほど、いろいろ気を張っていたと思うし……。
:
☆
夏休みを目前にして、いきなり侑月が学校へ行けなくなった。
謎の病。
お腹が痛い、からはじまった。
いつも元気いっぱいで、ほとんど病気をしたことがなく、幼稚園、小学校と皆勤賞だった末娘。
その突然の体調不良に、家族は当然あわてふためき、甘えんぼうの末っ子がかわいくて仕方ないお父さんなんかは「仕事を休むから病院へ行こう」なんて言いだす始末。
でも、家族が父親をなだめる前に、その申し出を拒否したのは侑月本人だった。
「ただおなか痛いだけだよ。だから、学校休んで、寝てたらなおる」
言葉通り、侑月はその日のうちにしっかり回復して、夕食はもりもり食べられるようにまでなっていた。
――だけど、また翌日。
「おなか痛い、きょうもお休みする」
起きてくるなり半泣きでそう訴えた侑月が、仮病を使っているとはとうてい思えない。
お母さんもお父さんも心配して、きょうこそ病院に、と提案したけど、侑月はまたそれを拒否したのだった。
もしや、夏バテ?
今年から中学生になり、急に授業が長く、難しくなったりして、侑月のまわりも環境が変わったことが大いにあるはず。
わたしも、中学時代は小学生のころと比にならないほど、いろいろ気を張っていたと思うし……。



