「次は、いつ会うの?」
結桜のふいの質問で現実に戻ってくる。
ついでに、言葉に詰まる。
「え……いつ、かな?」
「ええっ」
そもそもこれまで、先輩ときちんと約束をかわして会ったことなんか一度もなかったような気がする。
偶然ばったり出くわしたり、なにか用事があったり、なぜか急に連絡があったり……。
「ちょっと、どうするの! もう夏休み入っちゃうよ?」
言われてはじめてはっとした。
そういえば来週末で1学期が終わってしまうこと、すっかり頭から抜け落ちてしまっていた。
「わー、ほんとだ! 早いね。結桜、夏休みも遊ぼうね」
「いやいや、もちろん遊びたいけど、そうじゃなくて! 佳月ー、ちゃんと水崎先輩と進展するんだよー!」
そうは言っても、つきあっているのかどうかさえ、わからないし。
連絡をとろうにも、バイト先とか、友人とか、おうちとか、ワンクッションなにか通過しないといけないし。
夏休みなんていったら絶好の機会なので、あの人のことだからきっとアルバイトに明け暮れていると思うし。
そもそも花火大会の夜、わたしは自分の持てる力をすべて使いきってしまったのだ。
少なくとも数か月くらいは充電期間を設けないと、これ以上なにか頑張るというのは、寿命をすり減らさないともう無理だ。



