そう思っていると、桜子が1人でお弁当を広げるのが視界に入った。


一方の駿は友人たち5、6人とお弁当を囲っている。


桜子だって混ぜてあげればいいのに。


咄嗟にそう思うが、口には出さない。


桜子が何も言わないということは、きっとそれでいいんだろうし。


あたしは桜子と駿を無視して、お弁当を食べ始めたのだった。