☆☆☆
今日のジンクスも成功した。
聡樹が来る前に名前を消して、自分の席に座っていたあたし。
少し気まずいかもしれないと思っていたけれど、登校してきた聡樹は昨日までと変わらない笑顔を向けてくれた。
どうやら、あたしの気にし過ぎだったようだ。
それからクラスメートたちがどんどん登校して来て、その中に桜子と駿の姿を見つけた。
一瞬、胸の奥が刺されるようにチクリを痛む。
だけど昨日までとどこか違う事にすぐに気が付いた。
駿の顔色がすぐれないのだ。
昨日までは赤い頬にハツラツとした笑顔を浮かべていたのに、今日は頬から赤みが消えていた。
毎日駿を見ていないと気が付かないような変化かもしれないが、あたしは確かに気が付いていた。
そして桜子の方も少し違う。
いつもは無地のヘアゴムでひとつにくくっているだけの髪を、今日はピンク色のヘアゴムに変えている。
駿の隣を歩きながら頬を赤らめ、とても嬉しそうにほほ笑んでいるのだ。
桜子が駿の変化に気が付かないとも思えない。
駿の体調はそれほど悪くないのかもしれないが、もう少し心配そうな顔はできないのか。
そんな風に思ってしまう。
今日のジンクスも成功した。
聡樹が来る前に名前を消して、自分の席に座っていたあたし。
少し気まずいかもしれないと思っていたけれど、登校してきた聡樹は昨日までと変わらない笑顔を向けてくれた。
どうやら、あたしの気にし過ぎだったようだ。
それからクラスメートたちがどんどん登校して来て、その中に桜子と駿の姿を見つけた。
一瞬、胸の奥が刺されるようにチクリを痛む。
だけど昨日までとどこか違う事にすぐに気が付いた。
駿の顔色がすぐれないのだ。
昨日までは赤い頬にハツラツとした笑顔を浮かべていたのに、今日は頬から赤みが消えていた。
毎日駿を見ていないと気が付かないような変化かもしれないが、あたしは確かに気が付いていた。
そして桜子の方も少し違う。
いつもは無地のヘアゴムでひとつにくくっているだけの髪を、今日はピンク色のヘアゴムに変えている。
駿の隣を歩きながら頬を赤らめ、とても嬉しそうにほほ笑んでいるのだ。
桜子が駿の変化に気が付かないとも思えない。
駿の体調はそれほど悪くないのかもしれないが、もう少し心配そうな顔はできないのか。
そんな風に思ってしまう。



