「お前は、俺に新しい命を吹き込んでくれた。だからこれからは、ちゃんと自分に素直に生きて行こうと思うんだ」


そう言うと、翔はあたしの目をジッと見つめた。


こんな病室で、お互いに包帯に巻かれた状態なのに、心臓は嘘みたいに跳ね続けている。


「俺と付き合ってください」


翔はそう言って、あたしにキスをしたのだった……。