雪の降る日に、願いを消して

あたしはそう言った。


こんな結果になってしまったことをよかったとは言わない。


だけど、そのお蔭で沢山の友達を、大きな愛情を得る事ができたんだ。


可憐さんについては、きっと駿がずっと隣にいるつもりなのだろう。


その愛情はやっぱり大きくて本物で、そんな愛情に守られてきた可憐さんが駿の事を見離したりはしないということも、わかった事だった。


「あたしは、もう行くね」


そう言ったのは萌ちゃんだった。


「あたしも」


萌ちゃんに続いて桜子が言う。


みんな、居心地が悪くなってしまったんだろうか。


見て見ると、いつの間にかお母さんとお父さんが席を外していた。


「ごめん、駿。あたしの気持ちは忘れてくれていいから」


病室を出る前に、桜子がそう言った。


「桜子……」


「っていうか、絶対に駿よりもいい男を見つけるから大丈夫!」


桜子はそう言うと、小さな、桜の花びらのような笑顔を残して病室を出て行った。


「女って強いなぁ」


桜子を見送った駿はそう呟いて、頭を書いた。


「そうだよ駿。女は強いの。だからきっと大丈夫」