冷たいなら


「あたしは弱いから、伝えられないよ」


喋るごとに隆の手の力が抜けていくのがわかる。


彼まで困らせることないのにな。


だけど隆はあたしを抱き締めた。


「そんなことないだろ。

沙里は芯があって堂々としていただろ。


その沙里はどこに行ったんだ!


好きならぶつかっていきなよ」



いつの間に隆は男らしくなっていたのだろうか。