「…お兄ちゃん。私2人と話してくるね」


「おう。何か言われたらすぐ連絡しろ。ぶっ飛ばしにいく」


「あ、ありがとう」


ぶっ飛ばされるのが分かってたら連絡はしないけど…。


お兄ちゃんのその気持ちはすごく嬉しい。


「お兄ちゃん、…ありがとう」


恥ずかしくて、小さい声になっちゃったけど。


感謝の言葉はちゃんと届いたようで。


「おう!頑張れよ!」


ニッと笑うお兄ちゃんに笑い返す。


「うん!行ってきます!」


もう私は逃げないよ。


これが私の運命だというなら、私はそれを受け入れよう。


これからのためにも。


私は強く生きないといけないから。


つまずくこともあるけど、今はただ前だけを向こう。