「…ねぇ、築路と私の関係ってなに?」


なんでかな。


すごく気になって。


聞いていいのか悩んだけど、でもそれ以上に気になってしまった。


「なんで?」


なんでって…。


「気になったから…じゃダメ、だよね」


「もちろん」


「ふぅ…特に意味はないよ。晴天や太陽も来てくれるけど、毎日じゃないし。…たまに庵も」


築路みたいに毎日じゃない。


来ても1時間くらいで帰るし。


庵なんてケンカしに来てるようなもんよ?


「同じ紅蝶で友達でも、こんなに違うと気になるよ。しかもみんなバラバラ。3人はたまに一緒にくるけど、築路は絶対に1人だもん」


「ふっ。その観察眼はそのまま、か」


どこか遠くを見つめる築路。


何かを思い出したのか、とても懐かしそうに微笑んでいる。


まるで、ここに私はいないかのように錯覚してしまう。