「ここにいるってことは、moonの姫なんだろう?あいつらの前で君を潰せば…どんな顔をするかな?」


こいつ…イカれてるっ!!


どうしたらそんなことができるの?


同じ人間でしょう?


話し合えば絶対にわかりあえるはずなのに…。





〝それができるやつと、できないやつがいるんだよ。この世の中は…な〟





──ズキン。





〝星南の考えはすごくいいと思う。だけどそんな簡単なことも、できない、忘れてしまってるんだよ〟





──ズキン。





〝だから俺たちは戦い続ける。この街を、大切な人たちを守るために〟





──ズキン。





〝だからお前も…〟





「大切な人たちを守れるようになれ」


「は?何言って…っ?!」


「私は…守られてばかりの姫じゃない!!」


腕が緩んだ隙をつき、肘でお腹を殴る。


だけど女の私の力はしれていて、すぐに捕まりそうになる。