''前世に後悔したって、今に後悔する必要はない'' 誰かの記憶が無くなることを恐れず、真っ直ぐに門へ向かったあの女性はそう言った。 だけど、同時に''後悔したらまたその時考えたら良い''と。 そうも言っていた。 これまで出会った人たちの記憶が消えてしまおうが、今は葵の中から自分の記憶を消してあげたい。 それが葵を救う正しい方法かは分からないが、自分のせいで泣いたり苦しんだりして欲しくない。 ただそれだけ。 生界へ降りる理由はそれだけで良いのだろうか。