数時間後。
郁美は自分の部屋に戻り、泣き疲れて眠ってしまっていた。
あたしを含めて他のメンバーたちは全員広間にいる。
「大丈夫か?」
健にそう聞かれても、あたしは返事をできなかった。
あたしが郁美にしてきたことがすべてバレてしまったのだ。
健だって、あたしの事を幻滅したに違いない。
あたしはぼんやりとテーブルの上に置かれている紙を見つめた。
郁美以外の全員が一応は書き終えている状態だった。
「このまま何もせずに時間が経つのもあれだし、一旦紙を集めようか」
弘明がそう言い、みんなの紙を集めはじめた。
あたしはぼんやりとその様子を見ているだけだった。
「やっぱり、みんな過去の出来事を思い出してるね」
伶香がそれぞれの紙を確認して、そう言った。
そんなもの、今はどうでもよかった。
放心状態。
というのは、きっとこういう事を言うんだろう。
周囲が何を言っても何の興味もなかった。
あたしの心は空っぽで、泣いたり笑ったりと言う感情がどこかへ消えてしまったかのように感じられていた。
郁美は自分の部屋に戻り、泣き疲れて眠ってしまっていた。
あたしを含めて他のメンバーたちは全員広間にいる。
「大丈夫か?」
健にそう聞かれても、あたしは返事をできなかった。
あたしが郁美にしてきたことがすべてバレてしまったのだ。
健だって、あたしの事を幻滅したに違いない。
あたしはぼんやりとテーブルの上に置かれている紙を見つめた。
郁美以外の全員が一応は書き終えている状態だった。
「このまま何もせずに時間が経つのもあれだし、一旦紙を集めようか」
弘明がそう言い、みんなの紙を集めはじめた。
あたしはぼんやりとその様子を見ているだけだった。
「やっぱり、みんな過去の出来事を思い出してるね」
伶香がそれぞれの紙を確認して、そう言った。
そんなもの、今はどうでもよかった。
放心状態。
というのは、きっとこういう事を言うんだろう。
周囲が何を言っても何の興味もなかった。
あたしの心は空っぽで、泣いたり笑ったりと言う感情がどこかへ消えてしまったかのように感じられていた。