夜、やっと一息ついた頃、携帯をみると、
ひとつメールが届いていた。


葛木先輩だ。




「ちょっと外行くけど気にせず先に寝ててね」


同室の他のマネージャーにそう伝えると、私は宿舎を抜け出した。




《時間が出来たら、教えて下さい》



なんだかみんなの前で返事をするのは恥ずかしくて、初夏の夜空の下に行った。



《遅くなってすいません、合宿1日目、なんとか終了しました》



そう返事。

実は葛木先輩も現在大学の合宿練習中で、鳥取だそうだ。



少し夜空を見上げていると、


すぐに返事がやってきた。



着信という形で。