進藤さんは、京都歳山高校のキャプテンでエース、
そして葛木先輩とは犬猿の仲だった人。
二年連続京都府決勝で成南は歳山と当たり、
なんとか二年とも成南がインターハイに進むことが出来たけれど、
進藤さんの恨みは根深いと風の噂で聞いたり効かなかったり。
試合前に嫌味言いに来たりする人だから、
ちょっと身構えてしまう。
「なんだよ、病人相手になんもしねーよ」
「そ、そういうんじゃないんですけど」
「ほら、人手足りてねーだろ、運ぶから、手伝え」
「あっはい」
進藤さんは、手伝え、といったわりに、ひょいっとまゆちゃんをお姫様抱っこしてしまい、そのまま救護室へ運んでくれた。
彩ちゃんには、監督とキャプテンへこのことを伝えに行ってもらって、
まゆちゃんは進藤さんの腕の中、力尽きたように眠ってしまった。
「力尽きたんじゃ、」
「眠ってんだよばか!」


