というわけで大分今年はマネージャー業が分担出来て、その分選手に尽くせるというわけだけど
「ちょっと進路で悩んでて。彩ちゃんはもう進路とか決めてる?」
「あー先輩もう三年生ですもんね、私もなーんにも考えてないですよ」
まだ彩ちゃんは2年生だもんなあ、
「そこ危ない!!!」
ほうっと息をついた時、体育館に怒声にもとれる大声が響いた。
そして気付けばこっちに向かってくる勢いのあるバスケットボール。
「彩ちゃんあぶなっ」
咄嗟に彩ちゃんの前に出て瞳をギュッと閉じたけど、
しばらくしても痛みはなくて、
ゆっくり目を開けると
「よかった、間に合って」
成南高校バスケ部キャプテンの時定君が、私達の前でそのボールをキャッチしていた。
さすが成南が誇るセンターだよ。
モッサイ前髪さえスッキリさせればこれはラブシュチュだよ、ねえ彩ちゃん
って、えーーー!
彩ちゃん顔真っ赤!!
ラブシュチュだーーー!!