「会いたいですね!」

「うん!」



そんなことを言いながら、身支度を済ませると、あっという間に玉木先輩と再会をすることとなった。



「永松、元気そうだな」



慌ただしく廊下を1人、歩いていると、ロビーに1人、玉木先輩がいたのだ。



「玉木先輩!みつけた!」



みつけたってなんだ。と玉木先輩はふっと笑った。



冷血貴公子健在!!



「玉木先輩、1人関東行っちゃうから、もう当分会えないと思ってました!」


玉木先輩の元に駆け寄ると、泣きつくように玉木先輩の手を取って感激のあまりブンブンと振った。



「ああそうだな」


「どうですか?関東、慣れましたか?」


「元々関東出身だから何ともないが、京都が恋しくなることもあるな」



あの玉木先輩が!?



「それは大変です!!京都にかえったら玉木先輩のお家に名産品送りますね!!」

「いやそこまでしなくて大丈夫だ」



切れ長の綺麗な瞳がふと優しく緩まった。



玉木先輩と仲良くなるのも時間かかったなあ



でも、玉木先輩は最初から、優しかったんだなあって今なら思う。



葛木先輩と、玉木先輩と、長尾先輩で、スリートップがしっかりしてて、

成南は優勝出来たんだ。