「葛木先輩っ」
人通りがなくなったその道で、少し前を歩く先輩を呼び止めた。
「どうしました?」
「ちょっと、目を閉じてもらってもいいですか」
「えっ絶対やだ。何企んでるんです」
「えー!ちょっと、ちょっとでいいんです」
こんな雰囲気ですることじゃないかもしれないけど、
葛木先輩の豆鉄砲を食らった顔を見てみたい。
渋々目を閉じた葛木先輩。
あれまって、背が、背が足りません。
「ちょっ、ちょっとしゃがんでもらっていいですか」
「ますます怪しい」
目を閉じながら、葛木先輩は怪訝な表情を浮かべた。
それでも言う通りにしてくれる。
い、いきます。


