クルッと体の向きが変わって、後ろから抱きしめられる形にかわった。 そしてすぐ、耳に触れる熱いもの。 「っ、」 思わず漏れそうになった声をあわてて自分の手で抑えた。 『キスしてこい』 脳裏を掠める由紀の声。 むり、絶対絶対むり、キスする前に私がノックアウトだよ。 「永松さんいい匂いする」 すんすんっと首元を嗅ぐ葛木先輩の息がくすぐったい。 「どうして?」 そんなこときかれても、 頭が回らなくって返事も出来ない。