家に着く少し手前の公園で、

葛木先輩はいつもように、



「充電」



なんて言って、私のほっぺを触ったり、

ギュウッと抱きしめたりする。



私の感触が好きらしい。




私が一年生の頃から、私が困るところを見るのが好きで、

続けた結果、


どーぞどーぞ、と私は平気になってしまったけれど、


これは今でも続いている。



確かに少し、おかしな関係なのかも。




「暑いです葛木先輩、」



葛木先輩の胸の中でこもる私の声



「可愛いいなあ永松さん」



葛木先輩って人はいつも軽くそう言って、

私から離れると頭を撫でてくれた。