ほんとにすぐだった。 うーんうーん、と葛木先輩が怒ってることへの退避作を考えあぐねていると、 「っ、お待たせしました、」 気付けば目の前に、葛木先輩がいた。 珍しく息を切らして、膝に手をついて、 まるで試合中の、あのかっこいい葛木先輩のようだった。 「葛木先輩っ」 ピシッと背筋を伸ばし直し、葛木先輩に向き直る。 「永松さん、」 呼ばれた名前とともに、葛木先輩の視線が私を捉えた。 「葛木先輩、おさけくさい」