小学4年生の時に、私に限界がきた。


大丈夫って言い聞かせてきた心は、気づいた時にはぼろぼろで。


ギリギリで保っていた心は音を立てずに静かに少しずつ崩れていった。


笑えなくなって。


涙がでなくなって。


もうすべてがどうでもよくなった。


それなのに、たまに頭をよぎるのは、3年生までの友達と遊んでいた時のこと。


楽しかったな、なんてひとりで思って。


もう、戻れないのかなって考えて。


でもやっぱり戻れなかった。


私は口答えをしたらいけない。


友達にも、お父さんにも、あ母さんにも言われたこと。


いつも通り殴られ、蹴られ。


その時に言われた言葉は、今でも忘れられない。


『あんたなんか、1度も友達だとおもったことないんだよ!さっさと死ねばいいのに!』


心に深く突き刺さった言葉。


それはいじめが始まるまで、親友と呼べるほど仲が良かった子に言われた言葉だった。


その言葉に、私のなにかがプツンと切れて。


『もうやめてっ!』


私は近くにいた男の子を突き飛ばした。