「ねぇ 綾子に訪ね人が来てるんだけど?」
彩子さんから電話が掛かってきた。
尋ね人?あたしに?誰?
「どんな人?」
「男の人」
男の人?まさかのお父さん?
お父さんしか居ないよね
あたしを訪ねてくるのって。
父さんならマズイ・・・それは
かなりマズイ。
この前帰ったときにルームシェアの事を
言おうと思ったけれど
きっかけがなくてまだ言えてない。
こんなことなら言っておけばよかった。
あっ!!!しかも!!!
元春さん来てないよね?
来てたらますますヤバイ。
「彩子さん
もしかして元春さん来てます?」
「えっ?来てないけど
なんで?」
「せっかく二人のところに
誰か来たのかと・・・」
「寂しく今日は一人なのよ」
よかった・・・少し安心。
「尋ね人って父かも!
あたしを訪ねてくるのって父しか居ないもの」
「あっ・・・そうそう年配の人よ
上がってもらう?」
「うーん・・・その人何か言ってない?
彩子さんに失礼なこと言ってない?
あたしね 父にルームシェアのとこ
言ってないんだよね」
「あ~大丈夫
適当に話を合わせるから
なるべく早くかえってきてくれない?」
「はい わかりました
すぐに帰ります」
大変だ!どこから話せばいいの?
父のことだから不動産屋に
文句を言うだろうし
あげくの果てには連れ戻されるかも。
「何?何かあった?」
「父が来てるみたいなの」
「突然?」
「うん急いで帰んなきゃ」
「もう?もっとゆっくり出きるかと
思ったのに」
「ごめんなさい」
「ムカつくから送らないよ」
送ってもらおうとか思ってもない
むしろ送ってもらって父と会ったら
何を言われるか・・・。
「誰だ!こいつは?」から始まって
あ~頭痛い!!!どーしよう。



