白の魔法使い

「ごめん!ちょっと寝ぼけてた!!!」

こうでも言わないとマリが怖いからね…

「…もうちょっとで海に沈められたのになぁ…残念」

残念そうにきこえないんですがぁ!?

「そーいえば…サリンは?」

私が言ったらミラは真剣な表情になって右手の小指にある黄色のピンキーリングをなでた。
サリンとミラのペアアクセサリー…

「昨日から元気がないの…いくら話しかけても、いくらサリンの好きな物を見せたりあげても…元気にならなくて…おかしいの…」

うん…おかしい…サリンはミラのこと没愛してるはず…

なのにサリンがミラがすることを喜ばないなんて…