「さぁ宴!!宴しよう!!」 「はぁ?お前なぁ…。 病室で宴なんて誰がするかよ」 「私がする」 「すんな」 えぇ〜…。 なんで? せっかく起きたのに…。 祝ってくれないんだぁ。 「ふぅん。じゃあ鈴翔なんて知らな〜い。 私1人で寂し〜くお花見するもん」 この病室のすぐ外には大きな桜の木がある。 私は窓のサッシに足を乗せて その桜の木に飛び乗ろうとした。 「ぅおい!!早まるな!!」 「離せ!! 私はあの桜の木に登りたいんだ!」