「今、お父さんの事考えてたよね?」 「…うん。 そのお金使ったら、 お父さんの努力が無駄になる…」 「無駄にならないよ。 お父さんも娘のために こんなにお金がっ…!!って泣いてたし、 喜んでた。 貯めたお金は娘がお嫁に行く時に 使うって」 お父さん…。 私、まだお嫁に行くとは…。 「……でもさ、もう無理なんじゃないかな。 手術してもさ」 「…確かに、助かる確率は少ないよ」 「…3日眠ってたなら、明日だよね。 確率が少ないなら 私、行ってくる」 「どこに?」 「陽炎と夜叉を潰しに」